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突然ですが、海外で現金を盗まれたことってありますか?ぼくはあります。
えーっと、現状報告なのですが、10万円以上あった(はずの)現金だけどっかのタイミングで盗まれました。分散してて全てを一気に落とすことはないので、たぶん「盗まれました」で合っていると思います。海外の厳しさを知った旅ですね。わりと肌身離さずor鍵をかけていたので、たぶんプロなのかなと。
— 黒田剛司 (@ktsuyoc) 2018年6月2日
落ち込むかと思いきや、意外と「プロってすごい!全然わかんなかったぞ!?」という感じで関心していました。が、人によっては愛犬が亡くなったレベルで落ち込むはず。
結論を先に言うと、現金は持ち歩くべきじゃありません。プロの手にかかれば、ぼくたち一般人なんて余裕で一文無しのスッテンテンです。
じゃあ、どうすればよいのか。この記事では、実際にヨーロッパで現金を盗まれたぼくが、
- 結論:保険に入っても現金の盗難は保証されない。現金は持ち歩かないに限る
- ぼくはどのようにして現金10万円を盗まれたか
- 現金をできるだけ持ち歩かずに海外旅行を楽しむ方法
の順に対策を紹介します。
”対策”というと大がかりに思えますが、やるべきことはシンプルで今すぐできるので、ぜひ読後にお試しください。
それでは、詳しく紹介していきます。
結論:保険に入っても現金の盗難は補償されない。現金は持ち歩かないに限る
いきなり身もふたもない結論ですが、現金は持ち歩かないに限ります。なぜなら、ふつうの海外旅行保険では現金が盗まれたとしても補償されないからです。
なので、クレジットカードで決済しましょう。安心してください。ほとんどの観光地ではクレジットカードが使えます。
ぼくは東欧を旅行するときに「現金しか使えないお店が多いかも…」と思って現金を持っていきましたが、結局のところほぼクレジットカードで問題ありませんでした。
また、現金が必要になったときのために、街なかのATMで使えるカードを日本で作っておくのがおすすめ。
海外でおすすめのクレジットカード、キャッシュカードは下記「現金をできるだけ持ち歩かずに海外旅行を楽しむ方法」にて詳しく紹介しています。
もし海外で盗難にあったら…
もしも海外で盗難にあったら、まず以下の3つを意識するべきです。
- まずは落ち着く
- ないもんはない、と割り切る
- ムダにあがかずに命の安全を優先する
落ち着いて安全な場所に行ってから「さて、これからどうするか…」と作戦を考えましょう。
「くそー!絶対に取り返してやる!」という気持ちもわかります。
が、プロ相手に取り返せるとは思えませんし、返り討ちにあってケガでもしようものなら目も当てられません。(ナイフとかピストルとか持ってることもあるらしく、下手したら命を落とします)
なによりも身の安全を確保しましょう。命があってこその旅行ですからね…。
もしスマホなど海外旅行保険の対象になる携行品が盗まれたときは、警察署に行ってポリスレポートを発行してもらいましょう。ポリスレポートとは盗難にあったことを証明する紙で、これがないと保険がおりないことも。
次は、プロがぼくから現金10万円を盗んだ手口を暴きます。
ぼくはどのようにして現金10万円を盗まれたか
ぼくはどのようにして現金10万円を盗まれたかというと、わかりません。「暴きます」とか言いましたが、マジでわからないんです。
- 貴重品はつねに自分の近くに置いてた
- 自分の身体から荷物が離れるときは、チャックに南京錠をかけてた
のですが、それでも盗られましたからね。プロってすごいんですよ。
考えられるのは「オーケストラで荷物をあずけたとき(カギはかけてたけど)」か「宿で寝ているとき(カギはかけてたけど)」ですが、とはいえカンタンに盗めるとは思えません。
なので、言いたいのは「どんなに対策していても、現金を持っている限りは盗まれる」ということです。
で、実際に現金を盗まれるとどうなるか、次で紹介します。
海外旅行で盗難にあうことの問題点3つ
現金に限らずですが、海外旅行で盗難にあうと以下の問題が起こります。
- 旅の予定が大きく変わること
- はじめて会った人が信用できなくなること
- テンションが下がること
それぞれ詳しくお伝えします。
1. 旅の予定が大きく変わること
盗難にあうと、旅の予算がガッツリけずられたり、カメラ旅でカメラを奪われて目的を失ったりと、旅の予定が大きく変わります。
荷物をまるごと盗まれてしまったら、目も当てられません。そのままだとシンプルに帰れないですからね。
知り合いがいればお金を貸してもらうこともできなくはありませんが、そんな状況はまれでしょう。ひとまず、大使館に行くなどしてご飯と宿をなんとか確保したあと、帰国するためのチケットをとるのがせいいっぱいかなと。
てな感じで、楽しいはずの旅行がいきなりサバイバルに変わるのが盗難です。
2. はじめて会った人が信用できなくなること
ぼくのようにクレジットカードなどは盗られることなく、なんとか旅行を続けることができたとしても問題はあります。
それは「はじめて会った人が信用できなくなること」です。
”旅の醍醐味は人との出会い”とはよく言いますが、いちど盗難にあってしまうと「コイツは本当に信用できるのか…?」と勘ぐってしまいます。ぼくは実際そうでした。
実際、99%の人はよい人なんですけどね…。どうしても疑い深くなっちゃいます。
3. テンションが下がること
ものを盗まれるとテンションが下がります。
比較的メンタルには自信のあるぼくでも、10万円も盗られるとさすがにちょっと落ち込みました。人によってはこの世の終わりみたいなテンションになるかも。
そうなると、せっかくの旅が楽しくなくなります。なので、盗まれないような対策は大事なのです。
補足:命をとられるよりかはめっちゃマシ
補足ですが、身ぐるみ全部ひっぱがされたとしても、命をとられるよりかはめっちゃマシです。死んだら元も子もないので。
ひったくりやスリ、強盗などに出くわしたとしても必要以上の抵抗はおすすめしません。ナイフとか持ってるかもしれませんし、旅行先で地の利があるのは確実に盗む側です。
なので、万が一やられたとしてもまずは落ち着くこと。そして「あ、命は持ってかないのね。じゃあとりあえずオッケー( ´∀`)bグッ!」くらいのメンタルでいきましょう。
とはいえ、
「そんなこと言われても、盗られたくないもんは盗られたくない…」
というのが本音かと思うので、続いては現金をできるだけ持ち歩かずに海外旅行を楽しむ方法を解説します。
(財布に盗難防止のチェーンやGPSをつける方法もありますが、「エイヤー」とちぎられたら元も子もないので、個人的には現金を持ち歩かないことをおすすめします。)
現金をできるだけ持ち歩かずに海外旅行を楽しむ方法
現金をできるだけ持ち歩かずに海外旅行を楽しむ方法は、
- 国際キャッシュカード、国際プリペイドカード
- クレジットカード
の2種類です。国際キャッシュカードで現金をちょっとだけ用意して、クレカが使えるところでは積極的にカード決済をするのが最強かなと。
スマホ決済ができる国もあるかと思いますが、かなり限定的なので割愛。というわけで、順番にお伝えします。
海外で使えるおすすめの国際キャッシュカード、国際プリペイドカード
ここからは海外で使えるおすすめの国際キャッシュカードや国際プリペイドカードを、
- 短期旅行におすすめの「住信SBIネット銀行」
- 長期旅行におすすめの「マネパカード」
の順に紹介します。
両方ともVISAデビット付きなので、そのままショッピングに使うことも可能ですよ。
専用カードを作るほどじゃない短期旅行なら「住信SBIネット銀行」
ぼくがふだんからメインで使っているのが「住信SBIネット銀行」です。ATMに「VISA」や「PLUS」のマークがあれば使えます。
今回、現金を盗まれたときにSBIネット銀行のカードがあって、めちゃくちゃ助かりました!
手数料や年会費は以下の通り。要するに「海外で使うときは一律2.5%の手数料がかかる」ってことです。
- 海外ATM手数料:2.5%(例:1万円引き出した→手数料250円)
- 海外ショッピング手数料:2.5%
- 年会費:無料
アプリやサイトが見やすく、日常で使うのもおすすめ。銀行のアプリやサイトってなんというかモッサリしてるのが多い印象ですが、SBIはネット銀行だけあってサクサク使いやすいのです。個人的に愛してます。
短期旅行がメインの方はふだん使いのカードを住信SBIにして、海外でも同じように使うのが手軽でおすすめです。
3ヶ月くらいまでなら、住信SBIのカードでも手数料で損した感じにはならないかなと。
海外での出金手数料0円、長期旅行におすすめの「マネパカード」
3ヶ月以上の長期旅行に出るのであれば、「マネパカード」がオトクでおすすめです。後述しますが日本で使うと手数料が高いので、思い切って海外専用カードにしたほうがよいかと。
手数料や年会費は以下の通り。要するに「海外専用で使うなら手数料は0.8%だけ」ってことです。
- ATM手数料:[海外]0円、[日本]500円
- 為替手数料:通貨レート+0.8%
- 年会費:無料
サイトでも「日本最安の国際プリペイドカード」とうたっており、年会費もかからないので海外に行く方であれば持っておいて損はありません。
15歳から原則だれでも申し込めてクレジットカードのような審査もないので、「クレカの審査が通るかどうか心配…」という方もぜひ。
続いては、海外で使えるおすすめのクレジットカードを紹介します。
海外で使えるおすすめのクレジットカード
海外で使えるおすすめクレジットカードをあえて一言でまとめるなら「VISAにしろ」ですね。JCBやマスターカードなどいろんなブランドがありますが、99%のお店で使えるのはVISAカードです。
ぼくは「VISAカードは1枚あるし、JCBでも作ってみるか…」と謎の理由で2枚目のカードをJCBにしたのですが、VISAが2枚あったほうが100倍よいです。
ポイントや特典を目当てにVISA以外のカードブランドを持ちたい方もいるかもしれませんが、クレカは使えなかったらプラスチックの板でしかありませんからね…。
というわけでここからは海外におすすめのVISAクレジットカードを
- 最大手で補償もばっちりの「三井住友VISAカード」
- 年会費無料カードの中では最強クラスの補償「エポスカード」
の順に紹介します。
最大手で補償もばっちりの「三井住友VISAカード」
「三井住友VISAカード」はクレジットカード会社の最大手で、もしものときの補償が充実しています。盗難や紛失のときの保険もあるので(現金は対象外ですが)、海外旅行保険に入るほどじゃないけどちょっとした補償は欲しい方におすすめ。
ぼくもふだんから三井住友カードです。いつも使っていれば年会費がかかってしまう条件も自然とクリアできます。
しかも意外とポイントがたまりやすいので、その点もうれしいポイント。とりあえず海外でも使えて安心のクレカを求めている方にとっては、ぴったりの1枚なはずです。
ちなみに海外旅行保険がつくのは「クラシックカードA」「アミティエカード」の2つなので、間違えないように気をつけてください。
年会費無料カードの中では最強クラスの補償「エポスカード」
年会費がかからないクレカの中ではトップクラスの補償があるのが「エポスカード」です。
傷害・疾病治療費用の補償が充実しています。なので海外でもしもケガをして病院に行くことになっても、費用の心配をしすぎることにはなりません。
また、全国10,000店以上で割引を受けることができるのもポイントです。レストランで10%OFFにできたり、カラオケで30%オフになったりと、ふだんからオトクに使えます。
旅行にトラブルはつきもの。起こさないための対策と、万が一の対策を!
ここまで、ぼくが実際に海外でお金を盗まれた話と、現金を盗まれないための対策について紹介しました。
日本と比べると、海外は盗難にあうリスクが高いです。とはいえ、対策をすれば被害を少なくできますし、しかも対策そのものはそこまでハードルが高くありません。
まずは海外でトラブルを起こさないために保険のついたクレジットカードを持って、もしトラブルに巻き込まれたとしても被害を最小限にする工夫をしておきましょう。
ひとまずお金に関しては「現金はちょっとだけにして、クレカをメインで使って支払う」のがベストです。
日本でちょっとだけ外貨を用意して持っていきたいのであれば、LINE Payの外貨両替がおすすめです。詳しくは「LINE PAY(ラインペイ)を使わない理由が見つからない件。メリットやデメリットを解説します」で書いています。
補足:10万円盗まれてからどうしてる?
10万円を盗まれつつも無事に帰国してからは、節制しつつ仕事してます。質素倹約ってやつです。
昨日は余った食材で肉野菜炒めを作って、それとアボガドをごはんに乗せて食べたのですが「アボガドとかブルジョワだ!」と言われてしまいました。他の食材は余り物ですし、アボガドは158円なので許してください。
日々こんな感じで暮らしていると、10万円はすぐに取り返せる気がしています。なんなら去年は100万円くらい貯金しました。気になる方は「お金が貯まる仕組みを作る!1年で100万円以上ためた9つの方法」をご一読ください。