記事内に広告を含む場合があります。
金谷を見下ろす「鋸山(のこぎりやま)」の登山道。
その入口に、ぽつりとたたずむ一台の車。
それが移動式コーヒー店「kou’s café」です。
「ただでさえ人が少ない金谷の、さらに人が少ないところに店を出してどうするんだ…」
と思いますが、移動販売車なのでそんな心配はいりません。なんなら、すでにいろんなところで出店しているそうな。
まるもから歩いてすぐなので、ふらりと行ってきました。
「珈琲」のマークが目印
JR浜金谷駅から登山道へ、てくてくと歩いていくと「珈琲」の旗が見えてきます。
場所で言うと、このあたりです。目印とかはありません…。
(まるもに来てくれたら案内するかも、とコッソリ言ってみる)
シンプルかつコダワリを感じるメニュー
ラーメン通の友人が「うまいラーメン屋はメニューが少ない」と教えてくれたことがありまして。
一つ一つのメニューにこだわりだすと、そこまで多くのメニューを出せないというのは、非常に道理が通っています。
で、kou’s caféのメニューはこの通り、シンプル極まれりです。
- ハンドドリップ珈琲
- 水出しアイス珈琲
- コーヒーグラニテ
- 辛口ジンジャーエール
- HOTジンジャー
「グラニテ」というのは、コーヒーのシャーベットみたいなものだそうで。
暑い日にはさっぱりとおいしそう。
水出しコーヒーは、店頭でディスプレイされています。
が、これはそのまま売らずに、1日寝かせてから提供するのだとか。コダワリがすごい。
コーヒーは3種類からお好みで
コーヒーは、世界各国から取り寄せた、これまたコダワリの3種類。
その中でも「ワインのような香りがする豆で〜ウンタラカンタラ」と熱弁していただいた「ハートマンズ・ワイニー」というコーヒーを注文。
2年に1度くらいしか日本に入ってこず、しかも数少ない飲食店でしか扱っていないそうで。
ボキャブラリーが貧困なので、「コーヒーじゃないみたいなコーヒー」以上の表現が思いつきません。
…とにかくおいしかったです。
究極体は、農業だ
kou’s caféのオーナーいわく、最終的には材料を作るところから全て自分でやりたいとのこと。
鋸山(のこぎりやま)のふもとで、週末だけ開いている移動コーヒー屋さんへ。オーナーのコダワリがつまった、おいしいコーヒーをいただきました。コーヒー屋さんなのに「山のハチからはちみつを作りたい」そうな。本当にいいものを作ろうとしたら、結局「材料からつくろう」に行き着くのだなと…。 pic.twitter.com/TZDNOZ0qRa
— 黒田 剛司 (@ktsuyoc) 2017年6月18日
大手企業のような規模でやってしまえば、農家さんと契約してこだわりのものを大量に作る…なんてこともできます。
ただし、それでは全くつまらないのでしょう。
自分で納得するプロセスを経て、「これなら大丈夫」という納得感がないといけない。
そんなこんなで、コーヒー屋さんをやっているはずなのに、いつのまにか材料を育てるところから考えてしまうそうで。
…コーヒー店の究極体って、実は農業なのでは?
オーナーさんのコダワリが、金谷でどこまで広がっていくのか、今からワクワクするようなひとときでした。
店舗情報
店舗名:kou’s café
場所:鋸山(のこぎりやま)のふもと
営業日:日曜日(土曜日もやっているというウワサも…)
詳しい情報はkou’s caféのFacebookページからどうぞ。