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[書評]死ぬってどういうこと?死への体当たりルポ『死にたい老人』

自分が死ぬということについて、考えたことはありますか?

ぼくの場合、死ぬまでにやりたいことを書きだした、やりたいことリスト100を作っています。ちょっとずつですが実現できているので、オススメです。

ただ、ぼく自身がまだ22歳ということもあり、「死ぬ」という感覚がどういうものなのかはわかっていません。わかる日が来るのかすらわかりませんが…。

今回『死にたい老人』を読んで、自分が死ぬということについて少し考えるようになりました。

これほどまでに死へ真正面から向き合った本は今まで読んだことがありませんでしたね。

死にたい老人の体当たりルポ

こちらが今回読んだ本です。『死にたい老人』という、なんともド直球なタイトル。

本書はこのような書き出しではじまります。

はじめに
この(平成23年)5月23日から、ぼくは『断食』をはじめることにしています。
ダイエットのためではありません。
死ぬためです。

この本は、著者自身が断食による安楽死をめざすまでの行動や心の動きをつづった、「死」に対するストレートな体験ルポです。

実体験となると、やはり現実味が違いますね。ぶっちゃけ、読んでいる途中で辛くなるレベル…。

現代人は寿命に逆らっている?

現代人は総じて寿命に従順ではないというのが著者の意見です。それは確かにその通りで、実際に人類の寿命は伸びつづけています。

そして、それは人類が生物的に進化したというよりは、医療の発達が大きな理由なのではないでしょうか。

病気になったら治すという行為は当たり前になっていますが、それに対してなんの疑問も持たない人が多いのも現状です。

これが著者には「寿命に逆らう行為」に見えるのでしょう。

「長生き」の主語はだれ?

高額の医療費や介護保険を利用して、他の人に負担を強いてまで自分は生きるべきなのか、と著者は論じています。

こう考えてみると、「長生き」の主語は高齢者自身ではなく、保険料を払っているすべての人たちなのではないでしょうか。

なんの疑問もなく、長生きをができる国というのは素晴らしいです。それだけ国の制度や医療が整っている証拠ですし。

ただし、「長生きを選択しているのは高齢者だけではなく、全ての日本人なのだ」という考えをもつ必要はあるでしょう。

高齢化は日本における一つの問題ではありますが、それを選んでいるのは日本人全員なのです。

人生の終わりってどうなるんだろう…

ぼくは別に、年をとった老人は早く死ぬべきだ!と言いたいわけではありません。

ただし、「どこで自分は終わるのか」「どう終わらせるのか」というのはもうちょっと気にしてもいいんじゃないでしょうか。

いつ死ぬかはだれにもわかりませんが、死ぬまでにどうしたいのかは考えることができるのではないかと。

どのように生きるべきか、どのように死ぬべきか。生と死という反対のことではありますが、あくまでセットで考えるべきです。

ぼくは年をとった自分すら想像できませんが、日々の生き方については考えなおさねば…と思わされる一冊でした。