新卒でフリーランスになって月144万円かせぐまでの全てをnoteにまとめました

結果が欲しい人のための哲学書『職業としての小説家』

世界的に有名な作家と言っても過言ではない、村上春樹氏。

個人的に村上氏の小説は「やれやれ┐(´д`)┌」という気分になるのであまり好みではなかったりしますが、『職業としての小説家』はまさにプロの仕事論で非常に参考になります。

もはやビジネス書というよりかは哲学書に近いですね。仕事をいままさに選ぼうとしている就活生はもちろん、すでに一旦仕事を選んでしまった社会人の方にもおすすめです。

結果をいそぎ過ぎない

だから僕は自分の作品が刊行されて、それがたとえ厳しいー思いも寄らぬほど厳しいー批評を受けたとしても、「まあ、それも仕方ないや」と思うことができます。なぜなら僕には「やることはやった」という実感があるからです。(中略)もちろんいささか不快に思うくらいのことはたまにありますが、たいしたことではない。「時間によって勝ち得たものは、時間が証明してくれるはずだ」と信じているからです。世の中には時間によって証明できるものがあるのです。(中略)時間を大切に、慎重に、礼儀正しく扱うことはとりもなおさず、時間を味方につけることでもあるのです。

とにかく短期間で仕上げることが善とされる世の中ですが、自分の仕事に関してこだわりをもつこと、そしてそのこだわりを批判されても仕事にかけた時間が正しさを証明してくれると信じることが大切という、いかにも長編小説を書く人らしい意見ですね。

「仕事には納期があるからそんなこだわっていられない!」という方も多いでしょうが、そもそも村上氏にも締め切りというものはあります。大切なのは時間を自分でコントロールすることだと後述しています。

時間を自分の味方につけるには、ある程度自分の意志で時間をコントロールできるようにならなくてはならない、というのが僕の持論です。時間にコントロールされっぱなしではいけない。それではやはり受け身になってしまいます。「時間と潮は人を待たない」ということわざがありますが、向こうに待つつもりがないのなら、その事実をしっかりと踏まえた上で、こちらのスケジュールを積極的に、意図的に設定していくしかありません。つまり受け身になるのではなく、こちらから積極的に仕掛けていくわけです。

まず、締め切りを守るのは大前提なんですよね。その前提をふまえて、与えられた時間をどう使っていくかというのが腕の見せどころというわけです。

当たり前ですが、時間は待ってくれません。むしろこちらから追い立てるくらいの勢いで生きていく必要がありますね。

仕事で結果を生み出すために重要なのは体力

なんだかマッチョな感じが急に出てきましたが、実際体力がないことには仕事はできません。逆に言えば、体力があればきちんとした成果をコンスタントに生み出すことができます。

長い歳月にわたって創作活動を続けるには、長編小説作家にせよ、短編小説作家にせよ、継続的な作業を可能にするだけの持続力がどうしても必要になってきます。
それでは持続力を身につけるためにはどうすればいいのか?
それに対する僕の答えはただひとつ、とてもシンプルなものですー基礎体力を身につけること。逞(たくま)しくしぶといフィジカルな力を獲得すること。自分の身体を味方につけること。

もう少しマッチョじゃない感じでいうと、健康って大切だよねということです。病気にならずに生活するということはコンスタントに仕事ができることと同義です。

たとえ一日中イスに座って作業をしていたとしても、体力は消耗します。デスクワークにしろ、結果を生み出すためには体力は非常に重要です。

本書ではフィジカル的な体力について書かれていますが、ぼくはメンタル的な体力も大切だと感じています。

毎日コンスタントに成果を生み出すことってある種修行的な部分はどうしてもあります。

当然、「今日は仕事したくないなー」という日もありますが、そんなときに自分を奮い立たせることができる人には結果がついてくるものです。

いまある環境に執着しすぎない

ぼくがこの本を読んでいて驚いたのが、村上氏はもともとカフェの経営をしていたということです。小説家として最初のデビュー作はカフェのキッチンで生まれたとか。

カフェの経営が軌道に乗らなかったから小説家になった、というわけではなくむしろ順調だったとのこと。そんな中カフェを売却して小説家になったというのですから驚きです。

どれだけ自分にとって良い環境だったとしても、その環境に執着しすぎないことは大切ですね。就職しても会社にぶら下がるような状態にならないようにしたいものです。

いかにいまある環境をエイヤっとかなぐり捨てて自分のやりたいことができるか、というのは豊かに生きるために重要なことのように村上氏を見ていると思います。ぼくだったらカフェがうまくいってても売却できるかな…。

小説家として30年以上のキャリアをもつ村上氏から生まれる言葉は、もはや仕事論を通り越して人生論です。プロの仕事論すらこれだけお手軽に読めてしまう本って本当に素晴らしいですね。