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リクルートスーツが喪服の違いってなに?同じ黒色じゃないの?

就職活動で面接を受けるとき、たいがいは「スーツ着用」を指定されます。面接に限らず、説明会やOB・OG訪問ですらスーツ着用が常識とされているはずです。

フォーマルな場所ですし相手もスーツを着ていることが多いので、スーツを着るのは当然だと思います。が、「スーツ着用」以外にも指定されることがありますよね?

それが「リクルートスーツとよばれるスーツを着ること」です。簡単に言ってしまえば、リクルートスーツは真っ黒のスーツ。髪やクツも黒にしなければならないので、ほとんど黒色になっちゃいます。

「…いや、なんで?そのまま葬式いくの?」

と思いませんか?黒のスーツなんて喪服でしかありません。

正確にいえば礼服とリクルートスーツは違うスーツなので、お葬式にリクルートスーツを着ていくのはNGです。とはいえ、見た目は礼服もリクルートスーツも大差がありません。礼服との違いをわかってリクルートスーツを着ている就活生は果たしてどれぼどいるのでしょう。

なぜリクルートスーツは黒なのか。そう思ったことはありませんか?なぜリクルートスーツは黒でなければダメなのでしょうか。勝手に考えてみました。

1.服装で差別化できないようにする

大きな理由として考えられるのが「服装で差別化できないようにする」ことです。

人は見た目でその人が頭がよいかどうかまで判断する生きものだと知っていましたか?実際に、顔が整っている人の方がかしこくて、性格がよく、人格者であると、見た目だけで脳が判断してしまうと結果が出た実験もあるほど、人は見た目にキビシイ生きものです。

しかし、仕事は見た目でするわけではありません。シビアですが、能力・素質が大きく関係します。そのため服装などという、その人の能力や素質に関係のないことは、就活では必要ないものです。

ファッショナブルなモデルさんが社会人として優秀とは限らないのははっきりしています。つまり、ビジュアルは企業の採用活動において邪魔なのです。そのため、「リクルートスーツ着用」というわけのわからないルールをつくる必要があるのでしょう。

とはいえ、いくら服装を一緒にしても「顔」は変わらないんですよね。

決して企業が顔で選んでいるわけではなく、人間である以上ビジュアルで印象が変わってしまうんです。まぁ、ぶっちゃけ顔採用ってあるでしょう。

2.社会の理不尽さに耐えられる人材かどうかをはかる

「リクルートスーツ着用」は、完全に大人の都合です。一年もしないうちに全く着なくなる服を、高いお金を出してまで買わせる意味はどこにあるのでしょうか?もはや理不尽にさえ思えます。

しかし、社会の理不尽さはこんなものではありません。意味のわからない理由で頭ごなしに叱られ、反論でもしようものなら「口ごたえをするのか!?」と怒鳴られることもあるでしょう。そんな社会で「リクルートスーツ着用」ということにさえ従えない人間には価値がない、ということです。

要するに、リクルートスーツを着ることすらまともにできない人間が社会に出てやっていけるわけがない、というわけです。うーん理不尽…。

3.スーツ屋さんが儲かる

シンプルに「スーツ屋さんが儲かる」という理由もあるでしょう。1年に何着もスーツを買う大人はそういませんから、何かしらのイベントを作って自動的にスーツを買ってもらうようにして儲けよう、という話です。

文部科学省の『学校基本調査(平成27年度)』によれば、

就職者総数(「大学等進学者」,「専修学校(専門課程)進学者」,「専修学校(一般課程)等入学者」, 「公共職業能力開発施設等入学者」のうち就職している者を加えた全就職者数。以下同じ。)は 189,679 人 (男子 115,225 人,女子 74,454 人)で,前年度より 6,095 人増加している。

とのこと。これを使ってスーツ屋さんが1年で儲かる金額を考えてみましょう。「スーツ屋さんって最低でもこれくらい儲けてるんじゃない?」という数字を出していきます。

就活生の数をざっくり19万人とします。

リクルートスーツをシャツやくつを含めて一式で買うときの値段は3万円が最安です。スーツだけで買うと1.5万円が最安ですね。

シャツやくつなどの付属品は、なんだかんだ持っていることが多いので、ここでは

  • 就活生19万人のうち3割が、3万円でスーツ一式を買う
  • 就活生19万人のうち7割が、1.5万円でスーツだけを買う

と仮定します。するとですよ…

19万人×3割(0.3)×3万円+19万人×7割(0.7)×1.5万円
=171,000万円+199,500万円
=370,500万円
=37億500万円…だと!?

ちなみにこれ、1年あたりの値段ですからね。

どれだけ計算が甘かったとしても、毎年30億円以上リクルートスーツだけで売れているということです。うまい棒何本分やねんって感じですよ。370億5,000万本って何本やねん。

私服OKの企業が増えているとはいえ、リクルートスーツを買わない就活生はゼロに等しいはず。

てなわけで、とんでもない額のお金が毎年リクルートスーツに使われているということがわかりました。一年も使わないような使い捨てスーツへ、これだけの額が使われていることを知っている就活生っているんですかね。

…もっと別のことにお金かけたほうが絶対いいでしょ、日本よ。

とんでもない額のお金が動くから、リクルートスーツは大切なのかも

結果として「なぜリクルートスーツを着るのか」についてはわかりませんでした。

ただ、毎年とんでもない数のリクルートスーツが売れていることがわかってしまいましたね。まさに就活ビジネス。

「やりがい」や「社会を変える」といったような言葉を使いつつも、企業の採用活動はその企業の命運を決めることなので、ビジネスの中に入ると言えるでしょう。

「はぁー、就活って意味わかんないよねぇ。早く終わらせたい…」

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