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大学の授業でインドネシアのバリへ研修?見学?に行っていた後輩から、お土産をもらってしまいました。ありがたい。
パッケージでなんとなくコーヒー感があったのですが、いかんせんインドネシア語しか書いておらず、飲み方すらわからない始末。
ただ、描かれている動物の絵がジャコウネコっぽいな…まさか…と思い、お土産をくれた後輩にたずねてみると正解でした。ジャコウネココーヒー「コピルアック」です。
映画『かもめ食堂』で登場するコーヒーをおいしくするおまじないとして、コピルアックを知っている方もいるかと思います。
飲み方については「フィーリングでがんばってください!」と後輩。フィーリング…がんばるか…。希少な高級コーヒーで日本で買うといいお値段がするらしいので、ありがたーくいただきます。
…で、どうやって飲むんだろう。
そこでコピルアックの作り方と飲み方を調べてみたので、記事にまとめておきます。
ジャコウネココーヒー「コピルアック」とは?
いきなりジャコウネココーヒーやらコピルアック言われても何のことやらという方のために、ちょっとだけ解説。
現地では「コピルアック(『コピ』がコーヒー、『ルアック』がジャコウネコの意味)」と呼ばれるジャコウネココーヒー。
その希少性から”世界一高級なコーヒー”と称されるほどです。日本の喫茶店で飲むとなると、1杯の値段は5000円以上するんだとか。コーヒー1杯にその値段は、さすがに驚きですよね…。
その希少性の理由は生産方法がものすごく特殊なことにあります。以下ではコピルアックの作り方を紹介します。
コピルアックの作り方
以下のように壮絶な旅をしたコーヒー豆が、ジャコウネココーヒーとして人々に楽しまれています。
ジャコウネコがコーヒーの果実を食べる
↓
種(コーヒー豆)は未消化でフンといっしょに出てくる
↓
フンの中にある種(コーヒー豆)を集めて洗う
↓
乾燥や焙煎などをへてコーヒーになる
↓
おいしい!?!?
せっかくのお土産をこんな呼び方をするのもアレなのですが、要するにう◯こコーヒーです。
そもそも、ジャコウネコは完熟したコーヒーの実しか食べないので、質の高いコーヒー豆だけが厳選されます。(ものは言いよう…)
さらに、ジャコウネコのお腹の中で酵素とかアミノ酸とかがうまいことなって、ふつうのコーヒーにはないおいしさを生み出す…らしいです。まじか。
コピルアックができるまでのハートフルストーリー動画
ちなみに、動画でもジャコウネココーヒーの生産方法を見ることができます。心温まる、超ハートフルストーリー。
ただし、これを見たからといって、とくにおいしさが増すわけではありません。ちなみにこれを見たぼくは、《未踏の地へ征く》という感じが増しました。
コピルアックの飲み方
それでは、まだ見ぬ世界へ行きましょう。
とりあえず、説明が全てインドネシア語で書かれているので、何のことやらさっぱりです。
「200ml」と書いてあることから、たぶんこのあたりに飲み方のヒントがありそうだと推測。
最近よくなったとウワサのGoogle翻訳を使って、飲み方(らしき文章)を解読していきます。
これが…。
Saran Penyajian:
Tuangkan satu sendok kopi luwak ke dalam cangkir.
Tambah gula secukupnya, seduh dengan air mendidih 200ml aduk rata dan hidangkan.
こうじゃ。
提案をサービング:
カップにジャコウネコのコーヒーの1杯を注ぎます。
よく200ミリリットル沸騰水攪拌を注ぎ、サーブ、味に砂糖を追加します。
「提案をサービング」の時点でアカンにおいはしていましたが、やっぱりダメでした。飲み方わからず。
コピルアックはドリップしなくてもOKらしい
Google翻訳にはまだまだ改善できるところがあるとわかったところで、実際に飲んでみます。
後輩の助言によると、フィルターでドリップしてもOKだが、そのまま粉とお湯を入れて飲んでもOKとのこと。
わが家にはフィルターがないので、そちらの方法でチャレンジしました。
なお、飲み方はわからずじまいなので全て適当です。
肝心のお味はというと、なんだかそう言われてみるとおいしいかも…くらいでした。
クサいとかは全然ありませんが、だからといって「おお!うまいなこれ!」と驚くこともありません。
ふつうにおいしいコーヒーです。
お店で黙って出されても、絶対にわからない自信があります。「あれ、ちょっとおいしいかも」程度。
ただ、《未踏の地へ到達》した感じはありました。ニューワールドです。
そもそも、なぜコピルアックが飲まれるようになったのか
そもそもの話ですが、なんでう◯こから出てきたコーヒーを飲むようになったのか。最初に飲んだ人は気が狂っていたのか…?
と思ったのですが、調べてみるとインドネシアがオランダの植民地として支配されていた時代に、コピルアックの起源があるようです。
もともとインドネシアにコーヒーはなく、オランダ人が自国から持ち込んだことがはじまりでした。そしてインドネシア人を奴隷として働かせ、コーヒー栽培をスタートしたのです。
コーヒー農園で働くインドネシアの人たちは「このコーヒーという飲み物を自分たちも飲んでみたい!」と思いました。しかし、コーヒーを木から取って飲むことは、オランダ人たちに禁止されていたのです。
そこで、インドネシアの人たちはしかたなくジャコウネコのフンからコーヒー豆を取り出し、ひそかに飲み始めたのがコピルアックの起源とのこと。
世界一高級とも言われるコピルアックですが、はじまりは悲しい歴史からだったんですね。
コピルアック、一度は飲んでみる価値あります
ここまで、ジャコウネココーヒー「コピルアック」について紹介しました。
コーヒーってもともと嗜好品ですし、ジャコウネココーヒーも人によって好みがわかれるようです。
「ジャコウネココーヒーのためにインドネシアに行くんだ!」というかたもいれば、「こんなのう◯こコーヒーだ!」と言うかたもいらっしゃるそうで。
個人的にはふつうにおいしいコーヒーだったので、ありがたくいただいていきます。
Amazonで調べてみるとわかりますがかなり高級品。通販でも買えますので、コーヒーが好きな人へのプレゼントとかにはいいのではないでしょうか。
一応、日本の喫茶店でジャコウネココーヒーを置いているところもありますので、気になるかたは飲んでみてください。