八丈島・青ヶ島レポート

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【青ヶ島レポ⑦(完結)】止まらない自転車、やるせない牧場

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前回のおさらい~

八丈島行きの船の運行が決定し、ひとまずは安心と思いきや天候がよくありません。

船が目の前で引き返すことも考えながらも、港へ向かいます。

そして、なんとか船に乗りこむことに成功します。大きくゆれる船内で危うく吐きそうになるも、なんとか八丈島に到着します。

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止まらないレンタサイクル

宿でひと晩休んで、朝から活動開始です。レンタサイクルで八丈島の牧場に行くことに。

自転車は1日500円で借りることができます。安い。

八丈島は自転車をとられることが全くないらしく(島なのでどこにも逃げられないから…?)、カギはもらえませんでした。

レンタサイクルのお店のかたいわく、大丈夫とのこと。大阪に住んでいるぼくとしては、考えられない…。

これから向かう牧場は、八丈富士という山の中ほどにあります。がんばって登らないといけないみたいです。

山にむけて自転車をこいでいると、あることに気づきました。この自転車、ブレーキが全くききません。

さらに、八丈島には平たんな道がほとんどありません。端的に言うと、死にます。

止まらないレンタサイクルを置いて、徒歩で登ることに。とられないことを信じて、自転車は見捨てていきます。

牛乳のない牧場なんて

ひたすら山道を登ると、牧場へ行く道と山頂へ向かう道がT字に分かれています。「牛乳が飲みたい。」その一心で牧場への道を進みます。

そして、八丈島の牧場「ふれあい牧場」に到着します。当たり前ですが、牛だらけ。

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眼下に海が広がる牧場というのもなかなか珍しいです。海風が気持ちいい。

しかし、今回の目的である牛乳はどこに行ってもありません。それどころか、人っ子一人いません。いるのは牛だけ。

結局、牛乳は飲めずじまい…。やるせない気持ちで牧場をあとにします。

大衆浴場のいやしとふれあい

牛乳を飲めずじまいで下山し、昼食をとります。しかし、疲れはいえないまま。というわけで、八丈島の温泉「ふれあい温泉」へ向かうことに。

大衆浴場らしく、島民の方が大勢いらっしゃいます。浴場では青ヶ島のトンネルを掘っていたというおじいさんとおしゃべり。まさに開拓者です。

お値段は300円とこれまたお安い。いいお湯でした。

帰りぎわに、八丈島牛乳を飲めるお店を発見。コクがあっておいしい牛乳でした。もしかして、山を登らなくてもよかったんじゃ…。

まとめ

牛乳パワーで宿にもどり、一夜を過ごしたあとに東京へと船で戻ります。これにて八丈島を含む、青ヶ島への島旅は完結です。

島のよいところはいっぱいありましたが、あえてまとめると

  1. いい人ばっかりなところ(個性的な方も多かったです)
  2. 自然がゆたかなところ(景色が最高でした)
  3. 食べものがおいしいところ(なに食べてもうまい)

こんな感じですかね。

食べものに関しては後日レポートします。おいしい食べものが多すぎたので、お楽しみに。

春先ということもあり、天候に恵まれない日もありました。逆にいえば、夏にかけては申し分ない旅ができるのではないでしょうか。

機会があればぜひ八丈島・青ヶ島を訪れてみてはいかがでしょうか。

以上、青ヶ島レポでした!

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【青ヶ島レポ⑥】ついに帰りの船が来る…のか?

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前回のおさらい~

計画では帰る予定でしたが、帰るための手段がことごとくなくなったので、島をもう1日楽しむことに。

島の最高峰「大凸部」では地球の偉大さを実感し、夜は元町長さんの話に耳をかたむけます。

八丈島から東京までのチケットはすでに取ってあるので、そろそろ帰らないと…。

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運行≠帰れる

それは朝の7時ごろでした。なんだか島内放送のようなアナウンスが聞こえます。

「本日の…あおがしま丸は…」

ぼく「(ゴクリ…)」

「…運行します」

ぼく 「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

ついに島に船が来ることが決定しました。

しかし、まだ安心できないのが青ヶ島クオリティです。船が港に着岸できなければ、当然のように引き返すとのこと。

宿のおばちゃんは「この海の感じだと、たぶん大丈夫だと思うんだけどねぇ」とぼくに希望をもたせてくれます。海の感じとかよくわかりませんが、信じるほかありません。

とりあえず港へ…!

宿で最後の食事(になるといいな)を食べ、精算をすませます。

なごり惜しい気持ちもありますが、そろそろ脱出したい…。

そして、青ヶ島にきたときと同じように、宿のご主人の運転で港へ向かいます。あいかわらずの爆走。普通にこわい。

20分ほどで青ヶ島ただひとつの港「三宝港」へ到着します。…風強くないか?波もわりとある気が…。

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写真だと全くわかりませんが、風が強く、海につき出しているコンクリートの上にときおり波がかぶるくらいでした。

それでも島民は待つ。ぼくも待つ。

これから乗るはずの船は、貨物船の役割もになっており、島へ物資を運んでくるのもひとつの仕事です。

年中、「次はいつ貨物が来るのかわからない」という状況なので、これから来る船に島民の方の生活がかかっているといっても過言ではないのです。

そのため、島民のかたも船の到着をいまかいまかと待っています。ぼくも待ちます。

そうしているうちに、なんとか船が到着し、着岸します。これで帰れるぞ…!

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青ヶ島ではたらいている方は「なんでも屋さん」になる場合が多いようで、島でお世話になった方々が船のタラップ(足場)をおろしていたり、船のチケットを売っていたりします。

島のそこら中でいろいろな方にお世話になったので、ペコペコしながら船内に進みます。

船内、ゆれすぎじゃないですかね…。

船内に到着すると、まだ出港していないにもかかわらず、ものすごくゆれていることに気がつきました。イヤな予感がする…。

案の定、出港後はさらに大きくゆれて、最高に吐きそうでした。

大学で学んだ「嗚咽感マネジメント論(飲み会)」と酔い止めの薬によって事なきをえましたが、危ないところでした。

ちなみに、ほとんど酔い止めの薬のおかげでした。現代の医療はすごい。

まとめ

「いつ脱出できるのか」という感じでしたが、なんとか島を出ることができました。

島のかたのお話によると、2週間島から出れなかった猛者(?)もいるようで、なかなかカンタンに行くことも帰ることもできない島ですね。

このあとは、八丈島でもう少し楽しむこととします。島旅もいよいよ終盤です。

つづく

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【青ヶ島レポ⑤】島を楽しむヒケツは「なにごともポジティブに」

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前回のおさらい~

青ヶ島を歩いて観光します。

壁のような階段の先にある「大里神社」でまずは旅の安全を祈願。

そして、島の内部にある、地熱釜でランチを楽しみ、地熱サウナでは島のかたとのふれあいを楽しみます。

大地と人のあたたかみがありがたい…!

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ヘリで帰りたい人生だった

旅の計画を立てていたとき、実はこの日で帰る予定をしていました。

しかし、青ヶ島にきてみてわかったのが、この日は船がそもそも来ない日だということです。我ながら無計画にもほどがありますねハハハ。

船が出ないなら、ヘリで帰るしか手段はありません。ひとまず、ヘリの予約をしにヘリポートへ向かいます。

ヘリの定員は9人。島に仕事で来ており、帰る日の決まっている人がたいていは事前に予約をしているので、今日も満員とのこと。

役場の方は、ヘリに乗る人それぞれの事情をある程度わかっているらしく、「今日はキャンセル出なさそうだね…」とシブイ顔をされます。

こちらとしては、そこをなんとか…という感じでしたが、思いは届かず。今日は島に残ることに。

島の最高峰「大凸部」へ

島から出れないものはしようがありません。楽しむしかない。

というわけで、まだ行っていなかった島の最高峰「大凸部(おおとんぶ)」へ。

「大凸部遊歩道」と書かれた看板の先の、「いや、明らかに登山道ですけど…」という道を進むこと20分。島の最高峰に到着です。

「どうせただの山頂からの景色だろう」と思っていましたが、なめていました。

大凸部からは、島全体が一望できるだけではなく、そのまわりの海まで360度ぐるりと見わたすことができるんです。

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眼下に広がる青ヶ島の全景と大海原。

すごく素直に「地球すげえ」と思ってしまいました。ふだん建物に囲まれた生活をしていると、なかなか思わないことですね。

船は出ず、ヘリには乗れずで気持ちは沈んでいましたが、「これを見ずに帰らなくてよかったな」と思わされました。本当に来てよかった。

島の元町長さんはかく語りき

夜は居酒屋で島の元町長さんと一緒になります。

「青ヶ島って村だよな?」と思いましたが、何度聞いても「元町長」だったので、元町長なのだと思います。ええ、元町長です。

島の現状や、島に伝わる話を冗談をまじえながら話す元町長さん。つい箸を止めて、お話を聞き入ります。

なかでも印象的だったのが、「東台所神社(とうだいしょじんじゃ)」の由来のお話。

昔、青ヶ島では月経になった女性は旅小屋という男子禁制の小屋に集められる風習があった。その小屋に女性を追って行った浅野さんは村人たちに厳しく咎められる。浅野さんは逆上して村人たち7人を殺し、そのせいで村人たちに生き埋めにされる。浅野さんが祟り神になることを恐れた村人たちは、彼を縁結びの神様としてまつるために東台所神社をつくった。

話を要約するとこんな感じでした。

ぶっちゃけ、浅野さんもむちゃくちゃ、村人もむちゃくちゃです。このほかにも、さまざまなお話をしていただきました。

まとめ

島からは出れなかったものの、むしろよかったように思いました。

絶景を見ることができて、島のかたの貴重なお話を聞くことができて、結局言うことのない一日になりました。

明日こそは船が出るようにと祈りながら、床につきます。

つづく

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【青ヶ島レポ④】島をあるき、壁をのぼり、地熱をあじわう

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前回のおさらい~

ついに青ヶ島ゆきの船が出ます。

ゆれる船内で引き返すことへの不安を抱きながらも、なんとか青ヶ島に到着することができ、いったんは安心。

ひとまず宿で体制をととのえて、いざ青ヶ島観光!

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階段でしょうか、いいえ壁でしょ

この日は島の内側をめざします。宿は島の外側にあるので、徒歩で内側まで行くことに。

まずは、島の総鎮守である「大里神社」に旅の安全祈願もこめて参拝します。

昨日、村の役場でもらった手書きの地図をたよりに、神社の入り口までたどりつきます。

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ぼく「…ん?階段…だよな…(;^ω^)」

神社までの階段は傾きが壁並で、かつ玉石(玉のように丸く、角のとれた石)でつくられています。

もはや登らせる気がないんじゃいか?と思うくらいに登りづらい階段です。ああ、神よ。

なんとか上まで登り、旅の安全を祈願します。旅の安全を祈願するどころか、なんならすべって落ちるかと思いました。

人生最大級に落石注意

島の内部に行くまでには、注意しなければならないことがあります。

それは落石です。

本土でも山道だと「落石注意」と書かれた看板はありますが、実際に石が落ちていることは限りなくゼロではないのでしょうか。

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はい、石。

青ヶ島では、石は余裕で道に落ちています。しかも、かなり大きい。こんなのがアタマに当たったら、冗談抜きでイチコロです。

普段「落石注意」の看板があってもなにも思わないのですが、さすがに落石そのものがあるので、なんとなく山側を避けながら歩きます。

大地と人のあたたかみ

落石にビビリながら進んでいくと、地熱ゾーンに入ります。

地熱で明らかに気温がほかよりもあたたかいので、「あっ、地熱ゾーン入ったな」と身体で大地のあたたかみを感じることができます。

そして、ここで今日のメインイベント「地熱料理」にさしかかります。

事前に昼食として宿のおばちゃんからいただいていた食材を、地熱釜とよばれる釜に入れます。すると、小一時間ほどで地熱料理ができあがります。

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↑ 地熱釜です。ここに食材を入れると…

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↑ ほっくり仕上がります!おいしそう…

肝心のお味はというと、めっちゃおいしいです。地熱の効果なのか、ほっくりほくほくに仕上がって、塩をかけるだけで十分なごちそうへと変貌します。

ふれあいサウナで人のあたたかみにふれる

その後は地熱を利用したサウナ「ふれあいサウナ」へ。地熱を熱源にしているだけあって、床からなにから熱いです。

いい汗が出ます。というか、汗が止まらない…。

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↑ 管理人のおばちゃんからほかの旅行者の裏話をたくさん教えていただきました。

浴室内はサウナだけではなく、湯船とシャワーもあります。

そして、サウナ内でいっしょになった大工のかたに、帰りは宿まで乗せていただきました。

実は、行きだけで3時間ほど歩いており、「乗ってきな!」と気前のよい一言は非常にありがたいお言葉です。

危険をおかしながらも神社にお祈りしただけありました。神よ…。

大地のあたたかみだけではなく、人のあたたかみにもふれた一日でしたとさ。

つづく

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【青ヶ島レポ③】ようやく青ヶ島に到着…できるのか…?

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前回のおさらい~

青ヶ島行きの船が欠航で、八丈島に滞在することになりました。そして、八丈島のまっすぐな道から人生の教訓を得ます。

八丈島が楽しすぎて目的を見失いかけますが、気を取り直して青ヶ島を目指します。

とりあえず、船は出ることがわかりましたが、果たして…。

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少なすぎる乗客、ゆれすぎる船内

とりあえず、青ヶ島行きの船は出るということがわかりました。

朝食を適当にすませ、船乗り場に向かいます。チケットの販売が始まるまで、しばし待ちです。

ついに、あの青ヶ島に向けて出発だ!という期待と、本当に青ヶ島につくのだろうか…という不安がないまぜになります。

大学生、船の経営を心配する

チケットを購入し、船に乗りこみます。

船の乗客は本当に数人。余計なお世話ですが、船の経営大丈夫なのかな、と思いました。貨物とかもあるので、たぶん大丈夫です(と信じたい)。

八丈島は底土港を出港したのちは、船がなかなか揺れるので寝るしかありません。

海上でもわりと電波が通っているので、スマホをさわりたいところですが、酔う予感しかないのでやめます。体調を大事に。

タラップよ、おりてくれ…!

青ヶ島へ行く船には、とんでもない特徴があります。

それが青ヶ島についたとしてもタラップ(船と地面のあいだにかける橋のようなもの)がおりるとは限らず、さらにタラップがおりない場合はそのまま八丈島に引きかえす、というものです。

いや、ハードモードか。

お昼も近くなるころには、青ヶ島に到着します。そのとき、ぼくには青ヶ島にすんなり到着できるとは限らない理由を発見してしまいます。

なにかというと、港がすごくちゃっちいんです。

断崖絶壁とよぶにふさわしい陸地から、ポッと出ただけのコンクリート、それが青ヶ島唯一の港です。

普通の港は、テトラポットなどで囲まれていて、おだやかに船をつけることができるのですが、青ヶ島はまさに裸一貫

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なににも囲まれていないむき出しの港には、大海原の波がザッパザッパやってきます。

ぼくのような素人が見ても、「あぁこりゃ難しいはずだわ」と余裕でわかってしまうほどに、青ヶ島の港はシンプルです。シンプル・イズ・ベスト?いや、これはさすがに違う。

歩きでイケると思っていた自分を殴りたい

無事に青ヶ島に上陸することに成功し、予約していた宿を目指して歩きます。と思いきや、宿のご主人が迎えにきてくださっていました。

あとからわかったことなのですが、港から宿までは、徒歩だと3時間以上かかります

青ヶ島につくまで「宿までは歩けばつくだろ」と思っていた自分をぶん殴りたくなっていました。

というわけで、宿の方の車に乗せていただき、宿を目指します。

青ヶ島は、平坦な道という概念がないんじゃないかというくらい急でかつ狭い道ばかりなのですが、宿のご主人はその道をかなりのスピードでぶっ飛ばします。

いくら車は少ないとはいえ、海には落ちるぞ?と思いましたが、なんとか宿まで到着します。

手書きの地図で青ヶ島無番地を歩こう

宿に到着して荷物を部屋においたので、ちょっと散歩してみることに。しかし、なにがどこにあるのかもわかりません。

スマートフォンのマップも役に立ちません。

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↑実際には細かい道がたくさんあります。Google先生もっとがんばれ…!

なので、役場に地図をもらいに行きます。まあ、手書きでしたよね。

そして、青ヶ島の特徴として住所がどこも同じ「青ヶ島無番地」なのです。

郵便屋さんはどうするのかというと、宛名の人の名前だけで家を判別するそうです。

例えばぼくだと「つよしさんの家はあそこ」のようになります。家バレ余裕か。

とりあえず、目的の青ヶ島には到着し、ホッとします。青ヶ島ではどんなものが待ち受けているのか、わくわくしながら床につきます。

楽しい滞在になりますように…。

つづく

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【青ヶ島レポ②】八丈島「それでもまっすぐゆくのだ。それが人生だ。」

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前回のおさらい~

八丈島に到着し、「いざ、青ヶ島へ!」と思ったら船が出ないとのこと。いきなり足止めをくらってしまいます。

八丈島の宿は予約していなかったものの、なんとか確保。

青ヶ島に行けないものはしょうがないので、ひとまず八丈島をふらつきます。

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朝ごはんをたずねて三千里

夜行船で八丈島にたどり着き、なんとか寝床を確保しました。しかし、宿のチェックイン時間までにはかなり時間があります。

というわけで、八丈島をふらついてみることに。

ただ、昨日の夜からなにも食べていないので、はらぺこです。腹が減ってはなんとやらというやつで、朝ごはんが食べられるお店を探します。

朝から空いている店が空港の食堂しかない…。しかも、わりと遠そうだぞ?

さすが八丈島。しょっぱなからエンジン全開で楽しませてくれます。これぞ島って感じですね。

商売っ気もなく、マイペースを貫く感じは嫌いじゃないです。むしろ、朝ごはんのお店を迷わないので楽ちんですね?

結果:全然楽じゃなかった。

ひたすら、ただひたすらまっすぐ歩く

空港までひたすら真っすぐ歩きます。本当にひたすら。まーっすぐです。どれくらいまっすぐかと言うと、

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これくらいです。

ここまでまっすぐな道は本土にはありません。

そして、まっすぐな道を歩くとどうなるかと言うと、曲がりたくなります。疑う方もいらっしゃるとは思いますが、本当に曲がりたくなるんですよ。

「道を曲がりたい人ランキング」があったら、このとき間違いなく世界一をとれてますよね。

八丈島「それでも、まっすぐゆくのだ。それが人生だ。」

自己の曲がりたいという感情と、曲がってはいけないという理性との戦いがつづきます。

「曲がりたい…でも曲がっては朝ごはんにありつけない…。でも曲がりたい…ぐぬぬぬぬ…ハッ!…これが人生か!」

ときには道を外れたくなるときもある。自己のアイデンティティが崩落して、「自分とはいったいなんなのか」という問いにさいなまれるときもある。自分の人生から逃げたくなるときもある。

八丈島「それでも、まっすぐゆくのだ。それが人生だ。」

まさかこんなところで人生について教わることがあるとは思いませんでした。

人生まっすぐ生きることほどつらいことはありません。逃げたい時もあります。

しかし、それでも逃げずにまっすぐ生きること、それが人生なのだと八丈島はぼくに教えてくれたのです。朝ごはん前に思わぬ収穫でした。

散々歩いたので、もはや昼ごはんになってしまいましたが、気にしてはいけません。

朝ごはんと言ったら朝ごはんなのです。まだまだ人生ははじまったばかり、まさに朝です。人生の朝ごはんを食べましょう(?)

明日葉との出会い

人生の教訓を得たあとは、八丈島空港で朝食をたべます。

ネットで調べたところ、朝ごはんが食べられるお店は空港の食堂である「アカコッコ」しかないとのことでした。

ちなみにアカコッコとは、八丈島に生息する鳥の名前です。国の天然記念物にも指定されているそうな。ちなみにどんな鳥かというとこんな鳥。

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…うーん、鳥。

というわけで、空港の食堂「アカコッコ」で朝ごはんを食べます。

なんだかやさしいものが食べたいということで、「明日葉そば」を注文してみます。

明日葉とは、伊豆諸島など太平洋の島々で取れる植物の名称で、要するに葉っぱです。

普通に道ばたとかに生えているので、味見できます。鮮度ばつぐんで美味しかったです。

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セロリのような、ちょっとクセのある味なのですが、それがまたハマります。滞在していた1週間のほとんどは明日葉を食べていました。

というわけで、「明日葉そば」を実食。

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見た目は駅そばと大差ないように見えますが、食べてみるとめっちゃ美味しいという。

まず、麺が美味しい。普通のそばではなく、明日葉をねりこんだそばを使用しています。

そして、そばの上には明日葉の天ぷらとゆで明日葉、油揚げがトッピングされています。

まさに「明日葉を喰らえ!」的な一杯です。

夜も明日葉、そして人生を悟る

明日葉そばでおなかも満たされたところで、宿にチェックインします。

宿は本当にベッドだけの簡単な素泊まりなので、今回は割愛します。また紹介しますね。

宿に行く時にも、ひたすらまっすぐな道を歩いて人生への教訓を得たので、すっかり夜になってしまいました。

八丈島の名店「梁山泊」へ

というわけで、夜ごはんを食べに島で1番人気との呼び声高い「梁山泊」へ。

梁山泊は予約しないとお店に入れない場合があるので、確実に入店したいかたには予約をおすすめします。

梁山泊では、八丈島の郷土料理が堪能できます。とりあえずビール、ということで「明日葉ビール」を注文。こんなところにも明日葉が入るんですね。

付きだしの「はんばのりの煮物」とともに頂きます。

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付きだしとビールだけとは思えないほど満足感があります。

せっかくだし、ほかの料理もいただきたい!ということで、明日葉の天ぷらや島寿司などをいただきました。

島の郷土料理というとどこかクセがあるような印象がありますが、八丈島の料理はどれも素朴な味付けでほっこりする料理ばかりでした。

…そういえば、何か忘れてないか?

八丈島の食べものが美味しすぎてすっかり忘れていたのですが、目的は青ヶ島でした。

島への船が出るかどうかは明日の朝7時に決定するとのこと。

ちなみに、船が出ても港に着岸できずに八丈島に引き返すこともあるそうです。最後まで油断できない島ですね…。

果たして無事青ヶ島に着くことができるのでしょうか…。

つづく

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【青ヶ島レポ①】東京の秘境、青ヶ島に行こうとしたら「けっこうです」と言われた。

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「青ヶ島」という名前の島をご存知でしょうか。

東京を南に358km、太平洋の上に青ヶ島はあります。人口は170名ほどで、そのうち教師や工事関係者の方を除いた、純粋な島民の方は80名ほど。約半分は島外の方で構成されている島です。

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(↑二重カルデラ)

どこかで見たような二重カルデラの写真に衝撃を受け、「日本にこんなおもしろそうなところがあるのか!」ということで行くことを決意します。

今回はその一日目のレポートです。

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フェリーの圧倒的な床感

一日目、まずは東京湾の竹芝桟橋からフェリーに乗り、八丈島まで向かいます。

フェリーは事前に二等和室を予約。東京から八丈島までは寝台フェリーで向かい、明日の朝に到着するとのこと。

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(↑二等和室)

二等和室は床です。ご覧のとおり、何度見ても、床です。

床なので、もちろんカッチカチですよ。「ここで朝まで過ごすのか…寝れるかな…」とめっちゃ心配です。

…結果、一瞬で爆睡していました。船の揺れが心地よく、まるでゆりかごにいるかのようです。ゆりかご入ったことありませんが。

人間寝ようと思えばどこでも寝れるもんですね。

八丈島に行く途中に、御蔵島と三宅島を経由するとのことでしたが、全く到着に気が付きませんでした。

「…これって御蔵島とか三宅島とかに行くとき起きれないんじゃね?」と思いましたが、それは行く時に考えたらいいですよね、はい。

八丈島で船を乗りかえたい人生だった

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(↑八丈島が見えてきた!)

というわけで、八丈島は底土港(そこどこう)に到着します。まさに「そこどこー?」という感じです。不思議な名前。

ここで、青ヶ島までのフェリーを運行している、東海汽船に電話をします。

なぜなら、青ヶ島行きの便はそもそも出港するかどうかが、その日の朝にならないとわからないからです。

その理由は追って説明するとして、まずは電話をします。

ぼく:「もしもしー、今日ってあおがs」

担当の女性:「けっこうです」

ぼく:「欠航ですかー、はぁーなるほどなるほど…」

…なるほどじゃねえ!!!

青ヶ島に行く気まんまんでいたので、八丈島での宿はとっていません。しかし、船は出ないので今夜は八丈島で一泊しなければいけません。

まさか…初の八丈島で…初の野宿…?

野宿を回避したい、その一心

もとから寝る場所にお金をかける気はないので、八丈島で一番安い宿「ハッチー・ジョーズ・ホステル <八丈島>」に電話を入れます。

ホームページはなんだかよくわからないので、電話をオススメします。予約は旅行代理店サイトからのほうがよさそうです。

ぼく:「もしもしー、今日って泊まれまs」

宿の人:「大丈夫ですよ!」

ぼく:「(神か。)」

とりあえず野宿回避です。床も回避です。ベッドで寝れる!

八丈島から出れないのはどうしようもないので、今日は八丈島をまわることにします。さてさてどうなることやら…。

つづく

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